母のヤツ当たりとるっちゃんの反撃

どこに行った?と思っていたら、ダンボール箱の中でお昼寝してたるっちゃんです。

木箱やプラスチックの箱だとあまり入らないのに、

紙の箱だとティッシュの箱やお菓子の空き箱でも入ってみようとするのはなぜ?

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母の八つ当たりのターゲットにされたるっちゃん。

この日もまた部屋から出てきた母に、憎しげに言われているのが

聞こえてきた。

またおる

そりゃあ、るっちゃんちでもあるからね

るっちゃんはこのとき、玄関の扉の前にいたトムさんの影を見つけて

興味津で見張るように玄関の上がりで座っていた。

この前母に怒鳴られたときのように、母の部屋の前にいたわけではなかった。

シッ!あっち行け!

娘が仕事が遅番で夜中に帰宅して、まだ寝ていると知っているのに

声の響く吹き抜けで、大きな声で2度も3度も憎しげに言う母。

あ、これって私に当てつけだわね。

キッチンの扉に私の姿が見えていたからだと思った。

さっさと通り過ぎればいいのに、わざわざるっちゃんの近くで立ち止まり

威嚇するように言っている母。

私がるっちゃんを連れに行こうとしたら、

るっちゃんがミゲミゲ言いながら不満な時の声階段に移動したのが見えた。

すると気が済んだのか母が歩き出した。

ところが

母が階段の前の手すりにつかまったとき、

るっちゃんは下からジャンプして母の手をガブリ!

痛いっ

階段から上は自分のテリトリーだと思っているるっちゃんに反撃された

痛〜っ!痛いがね!噛んじゃダメ!!

一瞬ひるんだ母。

だがすぐに大きな声でわめき、るっちゃんを睨み付けた。

るっちゃんは母の顔を見てミゲミゲ鳴いてまたガブリ!

そりゃあね。そんな大きな声だされて、

しっかり目を合わせて睨み付ければるっちゃんだってケンカ売られたと思うわね。

さっきの理不尽なこともされてるんだし。いい気味だわ。

痛いっ何で噛むのぉ?!噛んじゃダメ!!

怒って尚も母の手を狙うるっちゃんに手すりをつかむことが出来なくて

そこから進めず、立ち止まって

るっちゃんにあっち行って!だのそっちに行きたいのに行けんがね!とか

グダグダ言っていた。

面白いけど、これ以上放っておいたら

母はるっちゃんを蹴るかもしれないので前にやられたことがある

キッチンからるっちゃんおいで〜と呼ぶと、

いつもは呼んでも滅多に来ないるっちゃんがすぐに私のところへ来た。

今日はとってもいい子

すぐ後から母も朝食を食べに部屋へ入って来た。

るっちゃんは私といるのに、

る〜っちゃ〜ん!邪魔しちゃダメ〜!座るからどいて〜

と、自分の足下にるっちゃんがいるように言った。

は?るっちゃんは私といるじゃん。何言ってんの?

母は私がいたので、いつも自分でやっていること全てを

私にやってもらおうと座って何もせずただ待っていた。

とは言っても、朝食は出来上がってるし、

お茶とコーヒーをいれるだけ。

母が待っているのは分かっていたが、

毎日自分でやっていることなんだし、自分でやればいいと思ったので

私は自分のしていた家事を続け、母のことは放っておいた。

母はしばらくすると、私に聞こえるようにため息をついたり、

湯飲みやマグカップをポットのほうへガチャガチャとに音を立てて寄せてみて

やる気もないのにやるフリをしたりしていた。

あくまでフリなので、ポットの前へカップを置いたものの、

そこから先はやろうとせず、また座ってわざとらしいため息をついて

私にやってよ!のアピール。

そんなことしている間にさっさとやっていれば、

もうとっくに朝食を食べ始めていただろうに。

それでも私は無視。

こういうのはよくあることなので無視するのだが、

母は毎回粘って私にやってもらうのを待つ。

いい加減にしろ!と言いたくなるが、毎回無視して部屋を出る。

時、そんな私を呼び止めたり、呼び戻してでも

母は私にやらせようとする。

その粘りをリハビリに向ければいいのにと思う。

しばらくして

お姉ちゃん、お姉ちゃんがコーヒー飲むときに一緒にこれも入れて

と言って来た。

は?なぜ私がコーヒーを飲むと思った?

え?私まだ今やってること終わらないから

コーヒーは当分飲まないけど?

すると母は不機嫌な口調で

お姉ちゃんがコーヒー入れると思って待ってたのに!

と口をへの字に曲げて私のことをじっと見てきた。

私は無視して自分のしていた作業を続けていたが、

母は私を待っているようでこっちを見たままで自分で動こうとしていなかった。

3分ほどで諦めたのか自分でお茶とコーヒーを入れた母。

口をへの字に曲げて、不機嫌顔全開。

ヤレヤレ、やっと自分で入れたかと思っていたら

お姉ちゃんっ!コレ捨てて!

怒り口調で言われ、ワケがわからず

え?何を捨てるって?

コレっ!お茶っ!捨てて!

え?今入れたやつ?どうかした?

捨ててくれんと次が入れれんからっ!

怒りを吐いてぶつけてくるような言い方。

いきなりこんな言い方するなんて何なの?

どうかした?って聞いてるのに、答えになってないし。

とにかく捨てればいいんでしょととにかく早く済ませて

この面倒な人から離れようと思った。

私が母の湯飲みに手を伸ばすと、

ほらこれ!私気づかなかったからお茶入れちゃったっ!

見ると、湯飲みに8分目くらいまで入ったお茶に

るっちゃんのおもちゃの赤いフェルトのボールが浮かんでいた。

はあ??何でコレに気づかない?

母は粉末の緑茶を飲んでいる。

お茶を入れるときは、まずこの粉末の緑茶をスプーンで湯飲みに入れる。

その際に湯飲みの中を見ただろうに。

仮にその際に見なかったとして

ポットからお湯を入れるときには、さすがに見るハズだろう。

でないとどこまでお湯が入ったか分からず溢れてしまうだろうし。

フェルトのボールは浮いていた。

軽いこのボールはお湯と一緒にどんどん上に上がって来ただろう。

しかも目立つ真っ赤な色にキラキララメ付き。

コレを見落とすか?いやいやそれはないでしょ。

もうっ!るっちゃん!

るっちゃんを睨んで怒鳴る母。

湯飲みにポトっとボールを入れたのはるっちゃんの仕業だろう。

それは猫に言ったって仕方ない。

私が母に謝った。

なんだかなぁと思うのだが、母は私が謝ると

さっきまでの不機嫌はサッと消えて、

なんだかちょっと意地悪な顔で口元が笑っていた。

満足したかのような顔。

こんなことくらいであんなに怒って騒いで

謝ったら謝ったであんな顔をするなんて

自分の思い通りに動かなかった私を何でもいいから

思い通りにしたかったんだろうな

くだらん。小さいヤツだわ

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